祝”ブレイキング・バッド”完走!!!思いの丈を遺したいので、超絶ネタバレ注意!!!

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いつの頃だったかスコーンと記憶から抜け落ちてしまっていますが・・・おそらくAmazon PrimeにてPrime見放題対象になっていた頃、中途半端に4話まで試聴していた”ブレイキング・バッド”を今月初めに再開し見事完走!!!(^^)/ヤッタネ

完走ホヤホヤで頭から湯気が出そうな勢いが故、どうにもこうにも脳内で処理しきれない、溢れ出てくる感情をなんとか整理できればと考え、ここに書き遺すに至りました。。。

※以下、ネタバレトラップがありますのでご留意くださいm(__)m※

今更特筆せずとも世界的に絶大な評価を受けているので、あらすじやキャラクターのバックグランドなどは割愛させてたいだき、筆者の主観・私見丸出しで作品への雑感を綴っていきます(‘◇’)ゞ

シンプル過ぎるテーマ、細かすぎる伏線、愛おしいキャラクター

主人公・元高校教師(途中までは在任)ウォルター・ホワイトが”本当の意味で生きていると実感できた”約2年の歳月のドラマは、「余命宣告を受けた中年男性がどのように過ごすか」と実は擦られている割とありふれたテーマ。

そんなありふれたテーマを取扱いながらも、観終わったら”ありふれている”ことは頭から抜け落ちてしまっていて、まるで新感覚マジックのようだった。

とにかく”緊張と緩和”が巧みで、ストーリーに関与があるなしにかかわらず仕掛けられているギミックが、んふっとほくそ笑んでしまうようなブラックジョークに変わったり、善悪問わず誰かを救おうとする伏線に化けたり。。。ピザを屋根に乗せるシーンや、ハエを追い払うだけの回などかなりシュールな演出もあったりで、そんな大筋とは離れるけどやけに心に残る場面の数々が、さらに魅力を増幅させていた。

緊迫したシリアスなシーンでも、名物弁護士・ソウルが出てきたらなんかホっとさせてくれたし、ソウルのボディガード・ヒューエルもマスコット的でほんわかしたし、善い具合に給水ポイントがあって、なか弛みなく全速力で突っ走れた(‘ω’)

伏線回収でいうと、夫が稼いできた所謂”汚れたお金”の出所の辻褄を合わせる為、妻スカイラーが”ギャンブル依存症”設定を咄嗟に創りあげた流れが、シーズン1第一話の何気ない会話のなかで放った「小説を書いている」ことに繋がったんやと、観なおした時に気づいた時は鳥肌ブワァァァ。。。その他でも「え、ここで回収?」とシリーズを平気で跨いで突然拾い上げるから、この時ばかりは一気見したことは英断やと感じました・・・(‘Д’)

回を追うごとに次々と飛び出してくるキャラクターは、皆それぞれがウィークポイントを抱え、それらが愛おしいとすら感じ、いつしか「ありふれたテーマ」が土台だからこそ形成できた特別な作品なのだと思えるように。

完走後にネットリサーチしてみたところ、終盤登場するサイコ野郎「トッド」人気がすごかった!!!幼い子を躊躇なく始末したのだけは許せないけど、ウォルター直伝の”調理法”を学ぶ際、きちんとメモをとって質問も投げかけ、「あ、この人成長するな・・・」と視覚聴覚でわからせてくれたのは秀逸。サイコなのかソシオパスなのかわからないけど、なんやかんやで憎めない面もあったりで気になる存在でしたね(‘Д’)

余談ですが、ラストの”その後”を描いた映画「エルカミーノ」も観たけれど、トッド役の人がパンパンになってて「え、誰?」ってなった(笑)まぁ月日流れてるからしゃーないけど( ゚Д゚)

化学を武器に世に放たれた怪物”ウォルター・ホワイト”

類稀なる優秀な頭脳をもちながらもどこか要領が悪く、周りからも下に見られるような冴えない中年男性「ウォルター・ホワイト」が、自身の治療のため、さらには自分の亡きあと家族にお金を遺すために入り込んだドラッグビジネスの世界。

そのなかで自分を大きく魅せるために誕生させた「ハイゼンブルク」という別人格。

突如現れた「ハイゼンブルク」の名は瞬く間に裏社会に知れ渡り、権力を誇示できることに悦に浸り、それが引き金となって隠し持っていた崇高なプライドが目を覚ましたことで、別人格であったはずの「ハイゼンブルク」が本来の「ウォルター・ホワイト」というペルソナに集約。

やがて全ての大罪は「自分(ウォルター・ホワイト)のため」であると、ラストに自覚するに至った過程は凄まじかった。。。

それにしても穏やかだったウォルターの顔つきが、ストーリーが進む毎に徐々に変化していく様を目の当たりにして、は、は、俳優ってすげぇ・・・って圧倒されてしまった|д゚)なんてったってキャスト全員の演技の水準が高い!!!誰一人として役に違和感をおぼえなかったくらい。。。きゃわいい赤子のホリーでさえ上手い!!!と思った(笑)

語るべき個所はわんさかあるけれど、まず絶対的なところは”ウォルター・ホワイト”という人間の皮を被った怪物を、はっきりくっきりシンボライズさせたことこそが、この作品を不動の地位にしたのだろうなと勝手ながら解釈。

ダークヒーローでありながらも、ガスのようにトップに立って仕切るような器になりきれなかったウォルターに、ものすごく人間味を感じたし、いつだって”ヒーロー”は孤独なのではなかろうか??と、わかったようなことを思ったりしたりね(‘Д’)

教え子”ジェシー・ピンクマン”に対する嫉妬と羨望と、そして希望

例えば仮にジェシーがいなければ、この物語はただ猟奇的なだけで終わっていたのかもしれないし(当初はシーズン1で葬ろうと考えてらしい)、もしくはよくあるサスペンスになったのかもとすら感じたくらい、ウォルターの教え子”ジェシー・ピンクマン”はこのドラマには必要不可欠なキャラクター。

若さにかまかけてヤンチャで遊びたい盛りのジェシーとウォルターが、ひょんなことから再会したことで、ドラッグビジネスへ活路を見出すのだけど、最初はお互い単発的に利用するビジネスパートナーと考えていたのに、いつしか離れられない「腐れ縁」みたいなものを感じはじめてから、ただの犯罪に手を染めた(ブレイキング・バッド)者たちのストーリーではなくなった。

特にウォルターが抱くジェシーへの想いは、我が息子のように、もしかすると他人に対しての”それ”はホンモノ(家族)以上のなにか形容しがたい感情なのか(筆者の大好物”疑似家族”要素にも近い?)、それは最後まで汲み取ることができず。。。

実の息子ウォルターJr.が義弟・ハンクを慕っているのがおもしろくなく、お酒を何杯も飲ませようとした件をみても(これは父親としての威厳を見せたいという自分勝手さが働いた気もするが)、ジェシーに振り向いて欲しい、もっと尊敬してほしいための様々な悪事(悪事というか犯罪やで・・・)は、ジェシーがウォルターにとって損得に関係のない、もっと大きな存在であることは伝わってきた。

幼い頃に父親を亡くしたウォルターは、年齢こそ反対であるけど、ジェシーに父親を重ね、「構ってほしい」という子ども返りしているのもあるのかな??と思えたり。。。

とはいえ、ジェシーのなかで寡黙な仕事人・マイクへの信頼が芽生え始めていることに対し、隠しきれないくらい猛烈に嫉妬してたのはちょっと笑ってもた(笑)

いずれにせよ、自身の感情に正直に動き、精神的に脆さはあるものの人情があり、なによりこれから未来(さき)があるジェシーには、自分(ウォルター)にはないものをもっているが故の羨ましさと、一線は退いたとはいえ、教育者として教え子を真っ当な道へ導きたいという、わずかな希望を持っていたのかも。。。そう考えたら零れるものを我慢せずにはいられなかった(T_T)

印象的なシーン、作品に対する純粋な想い

印象に残っているシーンはたくさんあるけれど、ウォルターがこれまで稼いだ大金を埋めることに決めた土地に、ジェシーと二人で四苦八苦しながら料理していた頃の思い出の地を選んだこと、そしてジェシーもそれを憶えていて、ほんの一瞬だけ二人の時間が止まったのを感じとって、その瞬間込み上げるものが抑えきれなかった。。。無邪気だった二人の過去の映像をインサートしたら反則やろ・・・(/_;)

人が窮地に立たされた時(生死の面において、経済的圧迫、関係性の処遇etc)、どのような思考になり、どうやって問題を解決するのか、そしてその時の自分は今までと同じ人格なのだろうか??そんなことを考えさせられた意味で、意義のある全62話だった!!!(ちなみに62番目の元素”サマリウム”は肺がん治療に使われるらしい!)そしてまた時間の許す限り観なおしまっす!!!