”無実はさいなむ”から考え方次第で楽になれる??と学んだり

言わずと知れたミステリーの女王”アガサ・クリスティ”の作品を、昨年あたりからちょこちょこAmazon Kindle本で買い足しており(古本で購入した作品もあるけど)、名探偵エルキュール・ポアロが登場するしないにかかわらず、先人たちの有難い「おすすめ作品ランキング」を大いに参考にしながら読み進めております(/・ω・)/

現時点で(原作をベースにした映画鑑賞のみを含め)彼女の作品は16冊ほど読了し、まだまだ偉大なるアガサ女史のことを語るには恐れ多い立場ではありますが・・・ついこの間読み終えた「無実はさいなむ」だけはミステリー・謎解きものとしての観点ではなく、キャラクター・人間ドラマだけに焦点を当て、僭越ながらどうしても語りたい事項があったのでブログに書き遺すことにしました◎

毎度のことながら心理描写がきめ細やか!

誤解を恐れず言うならば、”無実はさいなむ”は核となる冒頭~推理~解決の部分はそれほど大きな驚きはなく(もちろんこれまでに彼女の作品を複数冊読んだから、大方の筋・癖をつかんできたことも関係あるけれど)、別の見方をすれば、それほど名作と語り継がれるその他作品にインパクトを持ってかれたのもあるのですが、こと”無実はさいなむ”に関しては、事件を取り巻く登場人物たちの心の奥底が覗き見ることができ、それは現代社会を生きる我々にとっても考えさせられる、または通ずるところがあったり。

とにかく彼女の作品の多くが骨組みとなる犯罪・事件はあくまで「出来事」であり、犯行に至った動機・手段・トリックよりも、「出来事」を創り上げるキャラクターひとりひとりの脳内にメスを入れ、我々読者がそれぞれの人生や過去の悪行、善悪問わず彼らの思い描く展望・そして欲望を盗み見ているような錯覚に陥り、思わず目を背けたくなるような生々しい部分、或いは眩しすぎるくらいの純粋な想いを丹念に描いているところが何よりの醍醐味◎

大義は犠牲を生むのだろうか??

作中では慈善・社会貢献には身を粉にして動き回り、それに対しては一切お金に糸目をつけない女主人は「素晴らしい人格者である」と、読者は最初にインプットするのだけど、やがて話が進むにつれ、それらの活動が相手の気持ちを推し量られず「疎ましい」「押し付けがましい」とずっしり重く感じてくる。。。

善意であるはずの行為が、一度間違えば周りの人間の精神を傷つけていく様相は、誰しも身に覚えのひとつはあるはずだし、筆者自身も心の奥に沈めたはずのその経験がまざまざと蘇ってきて、ものすごく怖くなった。。。もちろんその時は良かれと思って行っていたことだけど、今考えたら自己満足の為に相手を利用していたのか・・・なんて自覚のない罪の意識ほど恐ろしいものはないなと。

面倒ではないことを、自分で面倒にしている

4000文字以上の長編作品のたった1文を目にしただけなのに、脳天を鈍器で殴られたような、ゴーンと耳元で除夜の鐘を鳴らされたような、低く鈍い音が頭の中でしばらくコダマし続けたくらいショックを受けた・・・(笑)

「君は面倒ではないことを、自分で面倒にしている」※正確な文面ではないですが※これに関しては衝撃以外の何物でもなかった。完璧主義な女性に対して放ったなんてことないセリフなのだけど・・・いやーこりゃ一本取られましたね( ゚Д゚)

気負わずにシンプルに実行すればいいだけのことなのに、勝手に自分でハードルを上げていき、やがて「なんでこんな複雑なことやらなあかんの!!!」と誰に指示されたわけでもない、ただ自分で積み上げていった煩雑なことを、どうにかクリアしなくてはならないことに苛立つっていうお決まりのコースを指摘された&見透かされてめちゃくちゃ恥ずかしくなったのであります・・・((+_+))

こればかりは性分もあるし、今更治せと言われても明日からすぐ治るものでもないし、反対にこの思考だから役に立ったことも少なからずあるのですが、ただもう少し気楽に物事を捉えられたらなって反省する気を起こさせてくれましたm(__)m

 

まぁ・・・治らんとは思うけど(笑)

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変幻自在”パラレリスト”当サイト管理人≪amigo≫