あだち充最高傑作と呼び声高い?!「ラフ」完読し感動し乾杯した話。

やっぱり読み始めたら止まりませんね・・・あだち充ワールド!!!いやはや恐れ入ります”(-“”-)”なぜに今の今まで読まずにいたのか不思議なくらいですが、学生時代は自分自身妙にませていたせいもあって(苦笑)同級生よりはアニメ・漫画から卒業するのが早かったのも要因だし、一番たのしめるはずの年代にエンタメコンテンツにお金を回す余裕がなかったのも理由のひとつ”(-“”-)”

何はともあれ青春時代を取り戻すかの如く、目下鬼のようにエンタメ/カルチャーで時間を埋めているわけでございます(‘ω’)常に何かしらの世界にお邪魔させていただいている毎日・・・冒頭でも申し上げましたが、その中でもあだち充ワールドには長時間どっぷり浸からせていただいておる次第。

あだち充ワールドといえば、情感を揺さぶられるシーンはもちろん、あたかも実際に風が通ったのかと感じるような丁寧な情景描写、淡々と進むけど決して退屈しない小気味よく進むストーリー、メインキャラクターだけでなく周りのキャラ構造が何層も厚く、料理でいえば味付け以上の”栄養素”として役割を果たしているのが特徴。セリフで気持ちを埋めるのではなく、間合いや目の動き、人物の背景でその状況を映し出してるので、ともすれば想いを汲み取れないこともあるけど、それがなんとも癖になってしまいます。

タッチ」「H2」が心に響く名作であることは間違いないですが、筆者個人的には今から気持ちを綴る「ラフ」が暫定であだち充作品のトップに躍り出てしまった!!!しかもこれまで読んできた全漫画のなかでもベスト5には入るところまでくるというオマケ付き☆彡

「あだち充作品のなかで”ラフ”こそが最高傑作だ!!」と評している人たちのブログ・レビュー記事を読んでいたら、ヘドバン並みに首を縦にふってしまったし、それはそれは唸りに近い声で同意しちゃいましたね。。。

ちなみに「ラフ」はAmazon Kindleで購入できたので、ひとまず1巻買って試し読みしてみたのですが・・・案の定止まらなくなって全巻勢いで読み切りました。全12巻という絶妙な巻数だったのも◎「めぞん一刻」同様、これからもちょくちょく何度も読み返したい作品なので買いそろえたのは英断でした( *´艸`)


ラフ(1) (少年サンデーコミックス)

例の如く今回も熱々のうちに文字に起こしてみようと思います~~!!!

※以下「ラフ」ネタバレ注意※

ラフ」は競泳・飛び込みを中心とした水泳がテーマの青春漫画ですが、メインキャラクターである大和圭介二ノ宮亜美の双方の実家が和菓子屋というバックボーンがより一層ドラマを面白くしています。

幼馴染設定ではなく、寮制の高校で初めて出会ったふたり(後に繋がりは出てくるけど)。実家の和菓子屋は祖父の代からのライバル同士で、特に二ノ宮亜美は大和家に対して憎しみを持っているところからのスタート。

話が進むにつれお互い惹かれあっていくといった王道のラブストーリーではありますが、「タッチ」「H2」に比べるとそこまでズンと重くないというか(両家が険悪という障害はあるにせよ)、前述した2作品より心情の部分で等身大の高校生に近いところがよかった。

恋愛要素に目を向けがちですが、大和圭介とつるむメンズの友情も微笑ましくてgood◎寮内での男子達の何気ないやりとりが筆者の大好物?疑似家族を彷彿とさせ、それはそれはほっこりしたのさ( *´艸`)

それにしても野球部・緒方の立ち回りやセリフに感服したなぁ。。。いがみ合いながらも何かと一緒になる圭介亜美を遠くで観ながら「偶然も重なりゃ、ーーー縁だよ」のセリフを読んだ瞬間、脳天に閃光が走った・・・( ゚Д゚)クゥゥゥ この時まだ緒方亜美のこと好きやのに、どこかで既に達観していると感じ取れて切なかった。。。ううう・・・緒方ぁ、頼むからシアワセになってくれよ・・・

さらに野球部・緒方の一年生の時の試合で、観戦していた亜美が「打ちたいための練習の結果が・・・逆にバットを振らせなくしてしまうなんて・・・そんなのあり?」と、泣きながら圭介につぶやいたところは悲しかったし、強打者が故にぶつかる悲劇がめちゃくちゃやりきれなくて物凄く辛くなった。しかもこのセリフは後に圭介の回想として出てくることで、悔しさが何倍にもなって伝わったのです。。。ううう・・・緒方ぁ、お願いだからシアワセになってくれよ・・・

メインの筋だけではなく小さい伏線回収が多いのが魅力的で、例えば圭介がジャンケンに弱いことが後に利いてくるし(これでジャンケンとは心理戦なのかと今更知る・・・)、緒方のことを好きな女子に一生懸命になる久米の姿をみて気持ちを察してわざと怒らせたり。その中でも「ラフ」屈指の名シーンと呼ばれている桜並木の話は、サラっと読み流せそうなくらいシンプルな構成だけど、我々読者に対し、言葉以外の方法でこれ以上気持ちをわからせることができないのでは??ってくらい麗しかった◎

そしてやはり最大にして最高なのはラストシーン!!!もうこれはドンピシャで大大大好きな演出!!!カセットテープというところも時代を感じて善き!!!ふふふ・・・とほぼ何かが憑依しているときのシャイニングジャック・ニコルソンばりの笑みを浮かべました(←この時のジャックニコルソンの顔がめっちゃ好きw)

ラフ」が個人的に他のあだち充作品よりも心に留まった理由としては、物語の続きがあれこれ想像や考察できる余韻があるところ。筆者自身いろんなスポーツを観てきて選手生命の短さ・儚さを知っているので、学校や競技だけの繋がりではなく「和菓子屋」という職業が二人をつなげたことで、大人になっても圭介亜美はなんらかのカタチで関わり続けるんだろうなというたのしみがあるのがよかった。

タッチ」「H2」だと、万が一達也比呂英雄は野球ができなくなったらどうなるんやろ・・・と保険がないのが不安になる歳になっちまった(笑)達也は野球に関しては甲子園までという気持ちを表しているし(といっても先はわからないけど)、ましてやメジャーリーガーになるなんて並大抵のことではない。キラキラ女子・浅倉南との釣り合いに、また悩むのではないだろうかと親目線でみてしまってね・・・(笑)「タッチ」「H2」は何度も読み返すよりは、そっと箱に入れて大事にとっておきたい、といったところでしょうか( *´艸`)

ってなわけで、エンタメ(あだち充)の秋はいつまで続くのやら・・・(苦笑)

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